ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

認知症の行方不明者が10年間で2倍に増加

みなさん、おはようございます、ななみこです。最近、認知症の高齢者が徘徊して行方不明になったニュースを見かけます。日本では2022年に認知症で行方不明になった数は全国で1万8709人と過去最多で、この十年で2倍になっているようです。この数は、警察に届け出を出した人に限られますので、実際にはもっと多くの認知症高齢者が行方不明になっているものと考えられています。今回は、認知症について考えてみたいと思います。

 高齢化によって認知症患者数は増加傾向にあり、厚生労働省のまとめでは、65歳以上の高齢者における認知症数は462万人(日本人の7人に1人)、認知症の前段階と考えられる軽度認知障害を合わせると1062万人(日本人の4人に1人)とされています。
 認知症とは、いったん発達した大人の脳の働きが、何らかの原因で損なわれ、高次脳機能の障害のために生活に支障が出る病気です。高齢化に伴い、認知症患者数は増加傾向にあります。認知症には様々なタイプがありますが、頻度が順には、アルツハイマー病67.6%、脳血管性認知症19.5%、レビー小体病4.3%、前頭側頭型認知症1.0%があります。
 認知症には脳の障害から直接起きる中核症状と、それに引き続いて起きる周辺症状があります。中核症状は、記憶障害、判断力と理解力の低下、見当識障害などです。周辺症状は、意欲の低下、情動統制障害、不安や抑うつ、妄想、せん妄、徘徊などがあります。治療には、まず、中核症状を正しく判断して対応を工夫し、環境を整えることが大切です。
 では、認知症高齢者にはどのように対応すればよいのでしょう?各自治体の相談窓口では、認知症高齢者はいつでも行方不明になる可能性があるので、万が一の事があっても慌てずい対策できるように事前に地域包括センターなどと連携しておき、いざ行方不明になったときはすぐに警察や地域包括センターに連絡することを勧めています。

 日本人の4人に1人が認知症で徘徊する可能性があるなんて驚きですね。身近な人が認知症で行方不明にならないよう、日頃から対策をしておくことの重要性を感じました。


ブログを最後まで読んでいただきまして誠にありがとうございました。今後も皆様にご訪問していただけるよう全力を尽くします。今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

 

最後に、本のご紹介をします。この本は、漫画で認知症患者さんの日常を解説した本で、とても分かりやすく参考になりました。認知症は誰にとっても身近なものになってきており、具体例を挙げて認知症高齢者と接するときの心構えが丁寧に解説されており、実際の日常に当てはまる内容に感じます。とても良い本です。