ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

不安障害

大勢の人の前で話すときや大事な面接や試験のときなど、緊張して汗をかいたり、心臓がドキドキしたりしませんか?適度な緊張感は、目をはっきりと覚まさせ、自分にとってストレスになりやすい環境を避けて安全に暮らしていくのに役立ちます。しかし、心配や不安が過度になりすぎて、日常生活に影響が出ていたら、それは不安障害かもしれません。今回は不安障害について考えてみたいと思います。

 不安障害(不安神経症強迫性障害)というのは、不安や恐怖の感情が、普段の状態とは異なって過剰に付きまとってしまい、日常生活に支障をきたしてしまうことです。症状のパターンによって大きく4つに分けられます。不安がいつも続いている場合は全般性不安障害(全般不安症)、対人関係に不安を感じるため人付き合いが上手く出来ない場合は社交不安障害(社交不安症、社交恐怖)、動物や場所などの特定の対象や状況にだけ不安や恐怖を感じる場合を限局性恐怖症、突然理由もなく激しい不安に襲われる場合をパニック障害(パニック症)と言います。
 限局性恐怖症には様々な恐怖症が含まれ、虫を極端に怖がるのを無視恐怖症、高いところに強い恐怖を感じるのは高所恐怖症、狭いところに恐怖を感じるのは閉所恐怖症という病名が付きます。
 パニック障害では、動悸や過呼吸といった自律神経の発作症状(パニック発作)が急に起こり、強い不安を感じる病気です。同じ発作がまた起きたらどうしようという不安(予期不安)が強まるとパニック発作が起こりやすくなってしまいます。

 緊張や不安は誰にでもあることですが、病的な状態が続くと自分の生活できる範囲を狭めてしまいます。そうならないように、不安が病的と感じられたら、早目に精神科や心療内科を受診してくださいね。下記に参考となる本をご紹介させていただきました。興味のある方はご参照なさってみてくださいね。

 

この本は、昨年発売されたもので、パニック障害や不安障害に対して、お薬に頼らないセルフケアで症状を緩和して心を穏やかにする方法を学べるものです。簡単なエキササイズもあり、実際に場面を想定した訓練もできます。

 
この本は、2017年に出版されたもので、不安神経症離人症、うつ傾向など、誰もが一生に一度は経験するような症状に対して、リフレーミングといって発想の転換から症状の改善を目指す方法を解説しています。少し教科書的ですが、とても参考になりました。
 
この本は、2018年に出版されたもので、パニック障害などで不安が生じた時に改善させる対処方法を記載したものです。心理療法に近い内容で勉強になりました。

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