ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

季節性うつ病(季節性気分障害)

 こんにちは、今日は秋晴れで気持ち良いですね。少し長めに散歩をしてきました。こういう良い天気が続いてくれると嬉しいです。前回は、天気が優れない日に憂鬱になるのは天気痛が影響しているというお話をさせていただきました。今回は、憂鬱した気分が病的になった季節性うつ病についてお話させていただきます。

 季節性うつ病(季節性気分障害はある季節のみうつ病になるものを指します。例えば、冬季うつ病は、抑うつ症状が、秋~冬に出現し、春になると治まるという特有のサイクルを繰り返します。 日本人の2.1%が罹患しているとされ、女性に多く(男女比1:4)、日照時間が短い高緯度に住んでいる人に多く認められます。季節性うつ病は一般的なうつ病と異なり、過眠や過食が顕著に現れるのが特徴です。
 季節性うつ病の原因は、日照時間の短さによる概日リズム(体内時計の変化)の乱れと、セロトニンの生成低下が推測されています。そのため、治療には、概日リズムを整えるために光線療法といって太陽光やそれと同等の光を浴びることで、体内時計を調節して身体のリズムを整える治療が行われます。また、セロトニンの生成低下を補うために、薬物療法としてSSRI(選択的セロトニン再取り込み妨害薬)が用いられます。薬物治療や光照射療法を用いなくても、日常生活の中で取り組める方法もあり、晴れた日には1日30分~1時間ほどの日光浴をするのがよいとされています。

 天気が悪い日に憂鬱になることが長く続く場合には、季節性うつ病(季節性気分障害)を疑って、早目に病院を受診してくださいね。