ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

躁状態のセルフチェック

 一般に、双極性障害の診断は難しいと言われています。ある調査によると、双極性障害患者さんの約半数は、正しい診断までに5年以上の精神科通院歴を必要としていました。それらの患者さんはうつ病として治療されていたことから、多くの患者さんは躁状態の時は受診せず、うつ状態の時に受診していると考えられています。その一方、ほぼ全ての患者さんが自分の病気をインターネットを通じて調べており、自分の病気を把握していたにも関わらず、双極性障害の正しい診断に至らなかった、という課題が考えられます。もしかしたら、患者さんの躁状態の情報が医師に正しく伝わっていなかったことが、正しい診断までに時間を必要とした要因かもしれません。
 双極性障害うつ病は治療薬が異なるため、正しい診断は正しい治療のための第一歩となります。躁状態のセルフチェックリストを作成しましたので、8項目中3つ以上当てはまるようであれば、精神科を受診し、双極性障害の可能性について先生とご相談したほうがよいと思います。

セルフチェックリスト
1.ほぼ1日中、かつ4日以上にわたって、普段と違って気分が高揚して爽快に感じる、または怒り易くなる一方で、気が高ぶったりしたことはありましたか?
2.自分は何でもできると思ったり、とても偉くなったように感じましたか?
3.徹夜したり、あまり眠らなくても元気でしたか?
4.次々と新しい考えやアイデアを思いつき、頭の中で考えが競い合っているような感覚はありましたか?
5.とにかく話したくて仕方がなく、しゃべり続けていましたか?
6.日常生活において、1つのことに集中できず、ちょっとしたことで注意がそれてしまいましたか?
7.仕事や学業・対人関係において、いつもより積極的になったり、ソワソワしてじっとしていられなくなりましたか?
8.あまり必要ないものや高額なものを買い込んでしまったり、ギャンブルでの大金の散財など、やりたいことへの衝動を止められなくなりましたか?

参考:https://www.smilenavigator.jp/soukyoku/life/enquete/result01.html