ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

双極性障害の有病率

 日本における双極性障害の患者数は統計で把握されていないってご存知でした?今回は、双極性障害患者さんの有病率について考えてみたいを思います。
 日本では、双極性障害の有病率は0.7%と言われていますが、はっきりとした統計はありません。ざっくり言うと双極性障害は約100人に1人ですから、うつ病の約5~10人に1人よりもと頻度が低いとされています。しかし、それは本当でしょうか?
 双極性障害の患者さんが病院を受診する場合、明らかに生活に差し支えるほどの症状があって自分ではコントロールできないほどの重症の躁うつ状態のことが多いです。そのため、軽症~中等症の躁うつ状態では、社会的な問題が目立たず、普段の生活が続けられているように見えますので、病院を受診しないこともあります。また、ある調査ではうつ病で治療中の患者さんの5人に1人は双極性障害とされています。こうしたことから、はっきりとした疫学データはありませんが、双極性障害の実際の頻度はもっと多いのではないかと推測されています。
 何となくイライラしている人、理不尽なことで不平不満を言って人、人付き合いで問題が生じている人、などは、もしかしたら軽症~中等症の双極性障害かもしれません。双極性障害は、もう少し身近な病気の一つとして捉えるほうが正しい、と私は思います。