「なぜ、私だけ?」
この問いかけが、私の心をぐるぐるとかき回し続けている。まるで、雨上がりの空に現れる虹を必死に探しているような、そんな切なさを感じる。統合失調感情障害と診断されてから、この問いは私の中に根深く残っている。
どこで道を間違えたのだろうか。平凡な日々を送っていたはずなのに、いつからか心が重くなり、感情の波に振り回されるようになった。明るい未来を想像していたはずなのに、今はただ、この病とどう向き合えばいいのか、途方に暮れている。
雨の日は、私の心をさらに沈ませる。窓の外を流れる雨の音は、まるで私の心の内を映し出しているかのようだ。しとしとと降り続く雨のように、私の心もいつまでも湿り気を帯びている。
やる気が出ない。何をするにも億劫で、布団から出るのがやっとの日もある。好きなことだったはずの読書も、集中できずに途中でやめてしまう。以前のように友人と笑い合える日々が懐かしい。
「どうして、私だけこんな目に遭わなければならないんだろう」
そう自問自答するたびに、孤独感が募っていく。周りの人たちは、私とは違う、健やかな毎日を送っているように見える。SNSで見かける笑顔があふれる写真を見るたびに、心がざわつく。
しかし、一方で、私は決して一人ではないということも知っている。家族や友人、そして医療関係者の方々など、多くの人々に支えられている。彼らの温かい言葉や励ましが、私の心に光を灯してくれる。
「きっとまた、光が射す日がくるはず」
そう自分に言い聞かせる。今は辛いけれど、この困難を乗り越えれば、きっと成長できるはずだ。そう信じたい。
病気を抱えて生きることは、決して楽なことではない。それでも、私は諦めずに生きていきたい。いつか、この病気に打ち勝ち、自分らしい人生を送ることができたら、と思っている。
そのためには、まず、今の自分にできることを一つずつ積み重ねていくことが大切だと気づいた。規則正しい生活を送ること、バランスの取れた食事をすること、適度な運動をすること。そして、心の状態に変化があったら、すぐに医師に相談すること。
小さなことからコツコツと積み重ねていくことで、少しずつでも前に進んでいけるはずだ。
雨上がりの空には、必ず青空が広がっている。そして、その青空に向かって、たくさんの虹がかかる。私もいつか、自分の心に虹をかけることができる日が来ることを願って。