夜が訪れると、私の心は不安に包まれます。ベッドに横たわっても、なかなか眠りにつくことができず、頭の中はぐるぐると考え事が巡り始めます。そして、いつの間にか、妄想の世界へと引き込まれていくのです。
些細な出来事が、まるで私を陥れようとする陰謀のように思えたり、周囲の人々の言葉が、私を攻撃しているように聞こえたりします。妄想は、まるで雪だるまのようにどんどん大きくなり、私の心を蝕んでいきます。
特に、睡眠不足の日は、妄想がひどくなります。眠れないことで、思考がどんどん飛躍し、現実と妄想の区別がつかなくなってしまうのです。
以前、徹夜で仕事を終えた後、いつも通りの道を通っていたはずなのに、道が途切れていたり、見知らぬ建物が現れていたりするように感じました。恐怖に駆られて、その場から逃げ出したこともありました。
睡眠不足は、妄想を悪化させるだけでなく、不安や焦燥感を高め、心身に大きな負担をかけます。
私は、この苦しみから逃れるために、様々なことを試してきました。睡眠薬を服用したり、リラックスできる音楽を聴いたり、温かいお風呂に浸かったり…。しかし、一時的に効果があっても、根本的な解決にはつながりませんでした。
それでも、私は諦めずに、治療を続けています。医師やカウンセラーのアドバイスを受けながら、少しずつでも良いので、穏やかな日々を取り戻したいと思っています。
妄想との戦いは、まだまだ続いていますが、私は決して一人ではありません。同じように苦しんでいる人がいることを知り、少しでも励まされています。
いつか、穏やかな眠りにつける日が来ることを願いながら、私は今日も生きています。
