ななみこのブログ

日々の出来事や思ったことをブログにします。

被害妄想の闇から抜け出すまで

統合失調感情障害という病気を抱え、以前は激しい被害妄想に苦しめられていました。周囲の人々が皆、私を陥れようとしている、あるいは私を嘲笑していると確信し、深い孤独の中に閉じ込められていました。

 

例えば、道ですれ違った見知らぬ人が私を睨んでいると感じたり、テレビのニュースで伝えられる出来事が自分に向けられたメッセージだと解釈したりすることもありました。そんな妄想にとらわれ、誰かを信じることができなくなり、心は常に不安に支配されていました。

些細な出来事さえも、私に対する陰謀だと捉えがちでした。友人との会話も、裏の意味があるのではないかと思い込み、次第に人間関係は希薄になっていきました。家族でさえ、私のことを心配しているのではなく、私を利用しようとしているように感じてしまい、心を開くことができませんでした。

孤立した私は、自分自身を責め続けました。なぜこんなにも周りが見えないのだろうかと自問自答し、深い絶望感に包まれました。しかし、同時に、この状況から抜け出したいという強い願いも抱いていました。

治療を始める中で、少しずつですが、妄想から解放されていくことができました。薬の効果もあり、妄想の内容はだんだんと薄れていき、現実と妄想の区別がつくようになってきました。

治療を通して、被害妄想がいかに恐ろしいものかということを身をもって知りました。それは、まるで心の中に生まれた怪物が、私を支配しようとするかのようなものでした。被害妄想は、私から大切な人々を奪い、孤独な闇の中に私を閉じ込めました。

しかし、この経験は私にとって、決して無駄なものではありません。被害妄想との闘いを乗り越えたことで、私はより一層、心の大切さを学びました。そして、今、周囲の人々との繋がりを大切にし、穏やかな日々を送ることができることに心から感謝しています。

被害妄想に苦しんでいる方は、決して一人で悩まないでください。治療を受ければ、必ず状況は改善します。私の経験が、少しでもお役に立てれば幸いです。