ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

精神疾患と糖質

おはようございます、ななみこです。私達は毎日たくさんの砂糖を摂っていますが、気分の落ち込みは砂糖の過剰摂取が原因かもしれない、そう言われるとどう思いますか?今回は、精神疾患と砂糖について考えてみたいと思います。

 砂糖の種類は製造法で分蜜糖(ぶんみつとう)と含蜜糖(がんみつとう)に分けられます。分蜜糖とはサトウキビやてんさいなどの原料の搾り汁からショ糖を含む糖蜜を分離したもので、含蜜糖とは糖蜜を含むものです。分蜜糖にはグラニュー糖、上白糖、氷砂糖などが含まれ、含蜜糖には黒砂糖、和三盆などが含まれます。
 脳細胞は血液中のブドウ糖しかエネルギー源にできません。そのため、血糖値が一定以上なければ脳の働きが悪くなり、疲れを感じてイライラするなど、集中力が低下します。ブドウ糖は炭水化物を分解して作られます。炭水化物の中でも砂糖はブドウ糖と果糖が1個ずつ結合した簡単な構造を持つため、消化されやすく、速やかに体内に吸収されて血糖値を上昇させます。このように、砂糖は簡単に摂れる脳の栄養素として役立っています。世界保健機構(WHO)では、大人1日あたりの砂糖摂取量を25g(ティースプーン6杯)までと定めています。
 砂糖の摂りすぎは脳にどのような影響を及ぼすのでしょうか?ある調査によると、1日65g以上の砂糖を摂取している人は、不安神経症うつ病などの気分障害を20%以上発症し易いことが報告されています。思春期に砂糖を過剰に摂取すると脳内の毛細血管が傷害されて双極性障害統合失調症を発症する可能性があります。また、糖尿病患者さんでは血管性認知症アルツハイマー病の発症が多くなることが知られています。

 甘いものを食べると脳に栄養が行き渡っている感覚がしますが、砂糖の摂りすぎが精神疾患の要因になるなんて怖いですよね。もしかしたら、砂糖の代わりに人工甘味料を使ったほうがよいかもしれませんね。