コーヒーにポリフェノールが含まれているってご存知でしたか?
ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分の総称です。ポリフェノールは化学構造の違いによって、アントシアニン、カカオポリフェノール、カテキン、ルチン、フェルラ酸、クロロゲン酸、クルクミン、ショウガオールなどに分けられます。ポリフェノールという化学物質があるのかと思っていましたが、総称だとは意外ですよね。
ポリフェノールを含む食品の代表に赤ワインがあり、赤ワイン100gあたりに230mgのポリフェノールが含まれています。では、コーヒー100gあたりには何mgのポリフェノールが含まれているのでしょう?・・・正解は200mg!なんと、赤ワインに次いでポリフェノールが多く含まれる食品で、緑茶115mg/100gや紅茶96mg/100gの倍の量を含んでいます。
ポリフェノールには抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立ちます。国立がん研究センターによると、習慣的にコーヒーを飲む日本人は、心臓病、脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するとされています。これは、炎症を予防する効果のあるカフェインと、酸化を防ぐ効果のあるポリフェノールの相乗効果によると考えられています。海外の調査では、抑うつ症状の軽減にポリフェノールを多く含んだ地中海スタイルの食事がよいとされることが報告されています。
コーヒーは、健康と抑うつ症状の改善として、手軽にポリフェノールを摂れる方法かもしれませんね。