うつ病と双極性障害の違い

うつ病と双極性障害は、どちらも気分の波が激しい病気ですが、いくつかの重要な違いがあります。

1. 気分の状態

• うつ病: 気分が落ち込んだり、やる気が出なかったり、眠れなくなったりといったうつ状態のみが現れます。
• 双極性障害: うつ状態と躁状態または軽躁状態を繰り返します。

躁状態とは、気分が高揚したり、活動的になったり、思考が速くなったりする状態です。軽躁状態は、躁状態よりも軽度な状態です。

2. 症状の持続期間

• うつ病: うつ状態は、2週間以上続く必要があります。
• 双極性障害: うつ状態または躁状態または軽躁状態は、少なくとも1週間以上続く必要があります。

3. 発症の仕方

• うつ病: うつ状態から始まることが多いです。
• 双極性障害: うつ状態から始まることもあれば、躁状態または軽躁状態から始まることもあります。

4. その他

• 双極性障害は、うつ病よりも再発率が高いです。
• 双極性障害は、うつ病よりも遺伝の影響が大きいと考えられています。

  

治療

• うつ病: 抗うつ薬、心理療法、生活療法など
• 双極性障害: 気分安定薬、抗うつ薬、心理療法、生活療法など

双極性障害は、うつ病よりも診断が難しい場合がありますが、適切な治療を受ければ、症状をコントロールして社会生活を送ることができます。

参考になる情報

• 厚生労働省 こころの健康ポータルサイト: https://kokoro.mhlw.go.jp/depression/
• こころの耳: https://kokoro.mhlw.go.jp/
• 大塚製薬 すまいるナビゲーター: https://www.smilenavigator.jp/soukyoku/
• 一般社団法人 こころの健康研究・普及センター: https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/soukyoku.html

双極性障害は、うつ病と混同されることもありますが、異なる病気です。もし、自分が双極性障害かもしれないと感じたら、一人で悩まず、医療機関を受診してください。