ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

ストレス障害

 こんにちは、ななみこです。ストレスは様々な精神疾患に影響を与えますが、ストレスそのもので生じる病気ってなんでしょう?今回は、ストレスを原因とする病気であるストレス障害について考えてみたいと思います。

 ストレス障害は、からだ(身体)に異常がなく、自分のまわり(環境)に対してこころ(心理)が過剰に反応して日常生活に支障をきたした状態です。先日お話した内因・外因・心因性の3分類では、心因性精神疾患に含まれます。特定のストレスと明確に関連付けられることで診断されます。
 ストレス障害は大きく2つに分けられ、強い心理的ストレスとなる出来事を経験して発症する急性ストレス障害(1ヶ月以内に治まる)あるいは心的外傷後ストレス障害(1ヶ月以上続く)と、誰にでも起こりうる出来事をきっかけに周囲の環境に適応できなくなる適応障害があります。
 ストレス障害の症状には、つらい記憶が突然に鮮明に浮かぶフラッシュバック、同じ場面や場所を避ける回避、いつも緊張して感覚が過敏になる過覚醒、楽しい感情が湧いてこない情動麻痺などがあります。トラウマ体験とは、人生のなかでありえないほどの大きなストレスが原因で生じた状態で、心を守るために解離(自分の記憶や考え、感覚や身体の動きが繋がらなくなる状態)が起きるのが特徴です。

 私は統合失調気分障害と診断される前に大きなストレスを経験し、前の主治医から適応障害と診断されていました。でも、よく考えてみると、うつ病は身体に原因がある内因性精神疾患ですから、うつ病適応障害が合併するは変ですよね?現代はストレス社会と言いますが、安易にストレス障害と診断せず、基本に立ち返ってしっかりと診断することが重要と思います。