ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

統合失調症は、思考と自我がまとまらなくなる病気

 私は幻聴を伴う双極性障害として、統合失調気分障害と診断されています。幻聴は統合失調症の症状ですので、今回は統合失調症について少し考えてみたいと思います。
 統合失調症は、思考と自我が障害される病気です。思考が障害されると、考えがまとまらない・言葉の意味が繋がらない・急に考えが湧いてきて止まらない、などが生じます。一方、自我が障害されると、考えが他人に知られてしまう・他人の考えが入ってくる・誰かに操られているように感じる、などが生じます。
 思考と自我の障害によって生じた症状は陽性症状、陰性症状、認知機能障害の3つに分けられます。陽性症状は健康なときにはなかった症状で、考えが他人に知られてしまう、他人の考えはが入ってきて操られているように感じる、幻聴などの幻覚などがあります。陰性症状は健康な時に合った機能が低下する症状で、感情が出にくくなる、意欲低下、活動低下などがあります。認知機能低下では、短期記憶力が低下し、計画の立案修正などが困難で高次脳機能が障害されます。
 統合失調症の患者さんの対人関係では、自分の考えをまとめて伝えられず、相手の言っていることを正しく理解することができなくなってしまうため、強い不安でイライラし、誰かにみはられているような気がします。このようなストレスが強い状態が続くと、意識はあるのに周りからの刺激に反応できなくなる緊張病性昏迷と呼ばれる状態になることがあります。
 統合失調症の原因は分かっていませんが、ストレスが関わっていると考えられています。そのため、ストレスと上手く付き合えるような環境を整えることで、うまく症状と付き合いながら普通の生活をすることができるようになります。