双極性障害は再発しやすい

双極性障害は、躁状態と鬱状態を繰り返す精神疾患です。適切な治療を受ければ症状を抑え、社会生活を送ることが可能ですが、再発しやすいという特徴があります。

再発率

• 治療を受けない場合：90％以上が5年以内に再発
• 薬物療法のみの場合：約40％が1年以内に再発
• 薬物療法と心理療法を組み合わせた場合：約20％が1年以内に再発

再発の兆候

• 気分の高揚や易怒性
• 睡眠障害
• 思考の奔逸
• 浪費
• 危険な行動
• 鬱状態
• 無気力
• 集中力低下
• 食欲の変化

再発の原因

• 服薬の遵守不良
• ストレス
• 睡眠不足
• 体調不良
• 薬の副作用
• 社会的な問題

再発予防

• 服薬を継続する
• ストレスを溜めない
• 規則正しい生活を送る
• 十分な睡眠をとる
• 健康的な食事をとる
• 定期的に医師に診察を受ける
• 社会的なサポートを受ける
• 早期兆候に気づく

再発したら

• 早めに医師に相談する
• 服薬指示を守る
• 生活習慣を見直す
• 必要に応じて入院治療を受ける

  

参考情報

• 厚生労働省「双極性障害」（https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-078.html)
• 国立精神・神経医療研究センター「双極性障害」（https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease02.html)
• 一般社団法人 日本双極性障害学会「双極性障害」（https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/soukyoku.html)

双極性障害は再発しやすい病気ですが、適切な治療と本人の努力によって、再発を予防し、社会生活を送ることができます。一人で抱え込まず、医療機関や患者会などに積極的に相談し、サポートを受けながら、再発を乗り越えていきましょう。