統合失調症は、脳の機能が障害される慢性的な精神疾患です。幻覚、妄想、思考や感情の乱れなどの症状が現れます。適切な治療を受ければ、症状を抑え、社会生活を送ることが可能になりますが、再発しやすいという特徴があります。
再発率
- 治療を中断した場合:1年以内に約80%、2年以内に約98%が再発
- 薬を継続した場合:再発率は約30%
- 薬とリハビリテーションを組み合わせた場合:再発率は約8%
再発の兆候
- いつもと違う考えや感情を持つようになる
- 幻覚や妄想が再び現れる
- 睡眠障害や食欲の変化が現れる
- 集中力や判断力が低下する
- 無気力や社会活動への意欲低下
- アルコールや薬物の使用が増える
再発の原因
- 服薬の中断
- ストレス
- 睡眠不足
- 体調不良
- 薬の副作用
- 社会的な問題
再発予防
- 服薬を継続する
- ストレスを溜めない
- 規則正しい生活を送る
- 十分な睡眠をとる
- 健康的な食事をとる
- 定期的に医師に診察を受ける
- 社会的なサポートを受ける
再発したら
- 早めに医師に相談する
- 服薬指示を守る
- 生活習慣を見直す
- 必要に応じて入院治療を受ける
参考情報
- 厚生労働省「統合失調症」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-071.html)
- 国立精神・神経医療研究センター「統合失調症」(https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease18.html)
- 一般社団法人 日本精神神経学会「統合失調症」(https://www.jspn.or.jp/modules/english/)
統合失調症は再発しやすい病気ですが、適切な治療と本人の努力によって、再発を予防し、社会生活を送ることができます。もし、ご自身やご家族が統合失調症で再発に悩んでいる場合は、一人で抱え込まず、医療機関や患者会などに相談することをおすすめします。