統合失調症と結婚することは、 決して 不可能ではありません。 適切な治療と理解があれば、統合失調症の人でも結婚生活を送り、幸せな家庭を築くことは可能です。
統合失調症と結婚する前に
統合失調症は、幻覚や妄想などの症状が現れる慢性の精神疾患です。 完治することはありませんが、適切な治療と服薬によって症状をコントロールし、社会生活を送ることができます。
統合失調症の人と結婚する前に、以下の点についてパートナーとよく話し合い、互いに理解し合うことが大切です。
- 病気への理解: 統合失調症とはどのような病気なのか、症状はどのようなものなのか、治療法はどのようなものなのかなどを理解する必要があります。
- 病気への対応: 病気の症状が悪化した場合にどのように対応するのかについて話し合い、互いに協力していく体制を築く必要があります。
- 将来の計画: 結婚後の生活、子供を持つことなどについて話し合い、互いに希望を共有する必要があります。
統合失調症と結婚する場合の注意点
統合失調症の人と結婚する場合には、以下の点に注意する必要があります。
- 病状の波: 統合失調症の症状は、寛解期と再発期を繰り返すことがあります。 寛解期には症状がほとんど出ない場合もありますが、再発期には症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。 結婚生活においては、このような病状の波に理解し、対応していく必要があります。
- 薬の服用: 統合失調症の治療には、薬物療法が重要です。 薬の服用を怠ると、症状が悪化する可能性があります。 結婚生活においては、パートナーが薬をきちんと服用するようにサポートする必要があります。
- 周囲の理解: 統合失調症は、周囲の人にとって理解しにくい病気です。 結婚生活においては、家族や友人に病気について理解してもらい、必要なときには助けを求めるようにしましょう。
統合失調症と結婚して幸せになるために
統合失調症と結婚して幸せになるためには、以下のことが大切です。
- 互いに理解し、支え合う: パートナー同士が互いに理解し、支え合うことが大切です。 病気についてだけでなく、お互いの価値観や考え方も尊重し、コミュニケーションを大切にしましょう。
- 前向きに考える: 統合失調症は治らない病気ですが、うまく付き合っていくことは可能です。 前向きに考え、病気と共存しながら幸せな結婚生活を送ることを目指しましょう。
- 必要があれば専門家の助けを求める: 病気の症状が悪化したり、夫婦関係に悩みを抱えたりした場合は、一人で抱え込まずに、医療機関や相談窓口などに助けを求めましょう。
統合失調症は、決して恐ろしい病気ではありません。 適切な理解とサポートがあれば、統合失調症の人でも幸せな結婚生活を送ることが可能です。
参考情報
- 厚生労働省「統合失調症」:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-071.html
- 一般社団法人 こころの健康情報センター「統合失調症」:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_03.html
- 国立精神・神経医療研究センター「統合失調症」:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-071.html
- 全国精神保健福祉情報センター「こころの健康相談統一ダイヤル」:0570-064-556
- NPO法人ピアサポートセンター「ピアサポーターズ」:https://www.ncnp.go.jp/en/