ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

うつ病患者さんはチョコレートが好き

私はチョコレートが大好きで、ついつい、食べすぎてしまいます。チョコレートを食べると気持ちが安らぎますよね。でも、どうして、チョコレートを食べると気持ちが安らぐのでしょう。

 チョコレートにはトリプトファンと呼ばれるアミノ酸が含まれています。小腸で吸収されたトリプトファンは血流に乗って脳に運ばれて、脳内でセロトニンの原料になります。このセロトニンが気分を安定化させます。その他にも、チョコレートには脳内の老廃物を排出させる作用があり、認知症の原因となるアミロイドタンパクの蓄積を抑える作用があります。また、チョコレートの甘さによってβエンドルフィンが分泌されると気分の高揚感が得られます。このような作用によって、チョコレートを食べると気持ちが安らぐと考えられています。
 ある調査によると、うつ病患者さんは一般人と比較して、チョコレートを1.6~2.4倍多く摂取しているようです。最近の研究では、チョコレートを摂取すると、脳内の栄養素である脳由来神経栄養因子(BDNF)が上昇し、抗うつ作用になることが分かってきました。ただし、抗うつ作用があるからとチョコレートを食べすぎてしまうと、高脂血症、糖尿病、カフェイン中毒(吐き気、下痢、頭痛、動機、手足の震えなど)などを引き起こす危険性があります。そのため、チョコレートの1日摂取量の上限は、板チョコ換算で35g(カロリー換算として200Kal)までとなっています。一般的には、5~10 g程度のビターチョコレート(1~2片程度)を毎日続けることが健康に良いようです。
 チョコレートには抗うつ作用があるのですね。チョコレートは一度にたくさん食べず、毎日適量を守って食べたほうが健康に良さそうですね。