ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

ASMRは音楽療法になるの?

雨音を聞いていると、ASMRの効果で心がやすらぎますよね。では、ASMRは音楽療法に含まれるのでしょうか?

 音楽療法とは、音楽の持つ特性を利用したプログラムを通して行う療法のことを言います。精神疾患領域では、うつ病ストレス障害などを患っている患者さんに対して一定の効果があります。音楽の精神への効果としては、鎮静、緊張緩和、催眠、抗うつ、不安の解消、鎮痛などのリラックス作用があると考えられています。音楽療法は大きく2種類あり、受動的音楽療法は聴くことが中心となる方法、能動的音楽療法は歌ったり、楽器を演奏したり、自らが音楽を楽しむ方法です。受動的音楽療法をする場合、どのような音楽をどれくらいの音量で聞くと効果があるのでしょう?人を対象とした研究データはありませんが、動物実験の報告によると、音楽の種類には関係なく、周囲の雑音よりも少し大きいくらいが適しているそうです。

 残念ながら、ASMRは音楽療法には含まれませんでした。しかし、精神疾患領域における音楽療法として聞く際には、周囲の雑音によりも少し高めのバックグラウンドミュージックとして流すとリラックス効果が期待できそうですね。