ななみこの統合失調感情障害ブログ

統合失調症と双極性障害の啓蒙活動をします

双極性障害の再発予防について

双極性障害は、躁状態鬱状態を繰り返す精神疾患です。適切な治療を受ければ症状を抑え、社会生活を送ることができますが、再発しやすいという特徴があります。

再発率

  • 治療を受けない場合:90%以上が5年以内に再発
  • 薬物療法のみの場合:約40%が1年以内に再発
  • 薬物療法心理療法を組み合わせた場合:約20%が1年以内に再発

再発予防は、双極性障害と上手に付き合っていくために非常に重要です。再発予防には、主に以下の5つのポイントがあります。

1. 服薬を継続する

再発予防にとって最も重要なのは、服薬を継続することです。双極性障害の治療には、気分安定薬抗うつ薬などの薬物が使用されます。これらの薬には、陽性症状(幻覚や妄想など)を改善するだけでなく、再発を予防する効果もあります。医師から指示された薬を、指示通りに継続して服用することが大切です。

服薬を継続しやすい工夫

  • 毎日決まった時間に服薬する
  • 服薬用のカレンダーやピルケースを活用する
  • 家族や友人に服薬をサポートしてもらう
  • 服薬に関する疑問や不安は、医師に相談する

2. ストレスを溜めない

ストレスは双極性障害の症状を悪化させる要因となります。適度な運動、趣味活動、リラックス法などを実践し、ストレスを溜めないようにしましょう。

ストレス解消法

  • 適度な運動(ウォーキング、ジョギング、ヨガなど)
  • 趣味活動(読書、音楽鑑賞、スポーツなど)
  • リラックス法(瞑想、アロマテラピー、入浴など)
  • 十分な睡眠
  • バランスのとれた食事

3. 規則正しい生活を送る

規則正しい生活は、心身の健康を維持するために重要です。毎日決まった時間に起床し、食事、睡眠をとるようにしましょう。また、適度な運動を取り入れることも効果的です。

規則正しい生活を送るためのポイント

  • 毎日決まった時間に起床し、寝る
  • 朝食をしっかり食べる
  • 適度な運動を取り入れる
  • 夜更かしを避ける
  • カフェインやアルコールの過剰摂取を控える

4. 早期兆候に気づく

双極性障害の再発には、しばしば早期兆候が現れます。以下のような兆候に気づいたら、早めに医師に相談しましょう。

  • いつもと違う考えや感情を持つようになる
  • 幻覚や妄想が再び現れる
  • 睡眠障害や食欲の変化が現れる
  • 集中力や判断力が低下する
  • 無気力や社会活動への意欲低下
  • アルコールや薬物の使用が増える

5. 社会的なサポートを受ける

家族や友人、患者会などの社会的なサポートを受けることも、再発予防に効果的です。周囲の人との交流や支えは、精神的な安定を保ち、社会生活を送る上で大きな力となります。

社会的なサポートを受ける方法

  • 家族や友人に病状を打ち明け、理解と協力を得る
  • 患者会に参加して、同じ病気を持つ人々と交流する
  • 地域の精神保健福祉センターなどの相談機関を利用する

再発は決して珍しいことではありません。適切な治療と本人の努力によって、再発を予防し、社会生活を送ることができます。一人で抱え込まず、医療機関患者会などに積極的に相談し、サポートを受けながら、再発を乗り越えていきましょう。