ななみこのブログ

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ストレスホルモンとは?

ストレスを感じると、私たちの体は様々な反応を示します。心拍数の上昇、呼吸の速まり、筋肉の緊張など、これらはすべてストレスに対する体の防衛反応です。そして、この反応を促すのが、ストレスホルモンと呼ばれるホルモンです。

ストレスホルモンの働き

ストレスホルモンの主な働きは、体を緊急事態に備えさせることです。

  • エネルギーの供給: 筋肉にエネルギーを供給するため、血糖値を上昇させます。
  • 免疫系の抑制: 感染症など、他の脅威に対する抵抗力を一時的に低下させます。
  • 血圧の上昇: 心拍数と血圧を上昇させ、体の各部に血液を送り込みます。
  • 集中力の向上: 危機的な状況に対応できるように、集中力を高めます。

代表的なストレスホルモン:コルチゾール

ストレスホルモンとして最もよく知られているのが、コルチゾールです。副腎皮質から分泌され、以下のような働きがあります。

  • 血糖値の上昇: 肝臓に貯蔵されていた糖を血液中に放出し、血糖値を上げます。
  • タンパク質の分解: 筋肉のタンパク質を分解し、アミノ酸をエネルギー源として利用します。
  • 脂肪の分解: 脂肪を分解し、エネルギー源として利用します。
  • 免疫抑制: 免疫系の働きを抑制し、炎症反応を抑えます。

ストレスホルモンの分泌と健康

短期間のストレスであれば、コルチゾールは体の防御反応として働き、私たちを守ってくれます。しかし、長期間にわたってストレスにさらされると、コルチゾールの分泌が慢性化し、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。

  • 高血圧: 血圧が慢性的に上昇し、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。
  • 糖尿病: 血糖値が慢性的に高くなり、糖尿病のリスクが高まります。
  • 免疫力の低下: 免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。
  • うつ病: 長期的なストレスは、うつ病の発症リスクを高めます。
  • 肥満: 食欲が増進し、代謝が低下することで、肥満になりやすくなります。

ストレスホルモンと睡眠

コルチゾールの分泌は、昼夜のリズムと密接な関係があります。一般的に、朝起きて活動を始めるとコルチゾールの分泌量が増え、夜になると減少します。しかし、ストレスが慢性化すると、このリズムが乱れ、夜間にコルチゾールが分泌され続けてしまうことがあります。これが、不眠や睡眠の質低下につながる原因の一つと考えられています。

ストレスホルモンと食生活

コルチゾールの分泌は、私たちの食行動にも影響を与えます。ストレスを感じると、甘いものや脂っこいものを欲しがるようになるのは、コルチゾールがこれらの食品を摂取するように促すためです。また、コルチゾールは消化機能を抑制するため、食欲不振になることもあります。

ストレスホルモンと戦うために

ストレスホルモンの影響を最小限に抑え、健康な状態を保つためには、以下のことが大切です。

  • ストレスを軽減する: ヨガ、瞑想、運動など、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。
  • バランスの取れた食事: 三食規則正しく、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
  • 十分な睡眠: 質の高い睡眠をとることで、体の回復を促します。
  • 定期的な運動: 運動は、ストレスホルモンの分泌を抑制し、幸福ホルモンの分泌を促進します。

まとめ

ストレスホルモンは、私たちの体を危機から守るための大切な役割を果たしていますが、過剰な分泌は健康に悪影響を及ぼします。ストレスを溜め込まず、適切な対処をすることが大切です。