ななみこのブログ

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『いま、あなたに必要なのは答えじゃない。問いの力だ。』を読んだ感想

岸良裕司氏の『いま、あなたに必要なのは答えじゃない。問いの力だ。』を読みました。この本との出会いは、私にとって、物事の捉え方、そして問題解決に対する考え方を大きく変えるきっかけとなりました。

 

 

本書で最も印象に残ったのは、「問い」の持つ力です。私たちは何か問題に直面した時、すぐに答えを探そうとしがちですが、著者は、答えを探す前に、まず「なぜ?」と問いかけることの重要性を説いています。この「問い」こそが、問題の本質を捉え、より良い解決策へと導いてくれると気づかされました。

特に、「良い問い」と「悪い問い」の違いについて深く掘り下げていた点が興味深かったです。例えば、「なぜうまくいかないのか?」という問いは、過去の失敗に焦点を当てがちで、建設的な解決策を生み出しにくい「悪い問い」だと指摘されています。一方、「どうすれば目標を達成できるか?」という問いは、未来に向かって思考を促し、より良い解決策を見つけ出すための「良い問い」だと説明されています。

また、本書では、「問い」の力を最大限に引き出すための具体的な方法も紹介されています。例えば、ソクラテス式問答法を取り入れたり、複数の視点から問題を分析したりするなど、様々な手法が紹介されています。これらの方法を実践することで、より深く物事を考え、創造的な解決策を生み出すことができるようになります。

本書を読んだことで、私は、問題解決は単に答えを見つけることではなく、より良い問いを立て、その問いに対する答えを探し求めるプロセスであるということに気づきました。この考え方は、仕事だけでなく、私生活のあらゆる場面で活かすことができると思います。