ハンス・ロスリング氏の『FACTFULNESS』を読了し、世界に対する私の見方が大きく変わったと感じています。本書は、データに基づいて世界を正しく理解するためのガイドであり、私たちの持つ10の思い込みを一つ一つ丁寧に解き明かしていくものでした。
特に印象に残ったのは、世界は思っていたよりもずっと良い方向に進んでいるという事実です。貧困や飢餓、病気といった問題が依然として存在する一方で、平均寿命の延びや識字率の向上など、人類は着実に進歩を遂げていることを、本書の様々なデータを通して知りました。
これまで私は、メディアで報じられるネガティブなニュースにばかり目を向けてしまい、世界が暗い未来に向かって進んでいくような気がしていました。しかし、『FACTFULNESS』を読むことで、その考え方がいかに誤っていたかということに気づかされました。
本書で紹介されている「10の思い込み」は、私自身も当てはまるものが多く、反省させられました。「ギャップ本能」や「ネガティブ本能」といった、悪いニュースにばかり目が行ってしまう傾向は、私の中に深く根付いていたようです。
本書では、データに基づいて物事を考えることの重要性が強調されています。しかし、データだけでは世界を完全には理解できないことも、同時に教えてくれます。データの裏側にあるストーリーや、人々の感情といった要素も考慮する必要があるのです。
『FACTFULNESS』は、単に世界に関する知識を与えるだけでなく、物事の見方そのものを変えてくれるような力を持っています。本書で学んだことを活かし、私は今後、より客観的な視点で世界を見つめ、様々な情報に惑わされることなく、自分で判断できるようになりたいと考えています。
具体的に良かった点
- データに基づいた客観的な視点が得られる
- 世界に対する誤った認識を改めることができる
- 物事を多角的に考えることができるようになる
- 楽観的な未来への希望が持てる
改善点
- 専門用語が多く、少し難しく感じる部分もあった
- より具体的な事例が欲しかった
まとめ
『FACTFULNESS』は、世界に対する私の固定観念を打ち破り、より広い視野で物事を捉えることができるようになった、私にとって非常に価値のある一冊でした。本書で学んだことを活かし、今後も様々な情報に接する中で、冷静に分析し、より良い判断をしていきたいと考えています。