九月も下旬に入り、日差しは夏の暑さを残しつつ、秋の気配も感じられるようになってきた。澄み切った青空が広がり、白い雲がゆっくりと流れていく。深呼吸をすると、コスモスの甘い香りが鼻をくすぐる。
今日は、久しぶりに友人と会う約束をしていた。待ち合わせ場所へ向かう道中、キンモクセイの香りが辺りに漂い、秋の訪れを感じさせてくれる。街路樹の葉は、緑色から黄色へと少しずつ色を変え始めており、秋の深まりを感じさせる。
待ち合わせ場所に着くと、友人と笑顔で合流した。一緒に近くの公園へ足を運び、広々とした芝生の上でランチを広げる。お弁当を開けると、カラフルな彩りが食欲をそそる。青空の下、鳥のさえずりを聞きながら、美味しいお弁当をゆっくりと味わう時間は、何ものにも代えがたい至福の時間だ。
ランチの後、近くの川沿いを散歩することにした。川の水は澄んでいて、太陽の光を反射してキラキラと輝いている。川岸には、コスモスが満開に咲き誇り、まるでピンク色の絨毯を敷き詰めたよう。秋の穏やかな風に吹かれながら、友人と色々な話をした。
日が暮れ始め、空は美しいグラデーションに染まっていく。オレンジ色、ピンク色、そして紫色へと、刻々と変化していく空の色は、まるで絵画のようだった。友人と別れを惜しみながら、家路につく。
今日のこの日のように、澄み切った青空の下、友人と過ごす時間は、私にとって心の栄養となる。また、忙しい日々の中で、自然の中に身を置くことで、自分を取り戻すことができる。
秋は、様々な実りがもたらされる季節。そして、新しい季節への始まりを感じさせる季節でもある。この美しい秋を、心ゆくまで楽しみたいと思う。